ホットスポット桑野川上流

桑野川は阿南市・那賀町の矢筈山北麓を源とし、新野地区、桑野地区と阿南市内を北東に流れ、富岡水門で那賀川に注ぐ、一級河川です。
上流域は特に自然が豊かで、水質もよく、新野西小学校付近では、徳島県の天然記念物に指定されるオヤニラミが生息しています。
新野西小学校はオヤニラミの保護、観察、飼育等、全国的に先駆的な活動を平成9年ころから実施していました。
平成21年3月、新野西小学校は休校となりましたが、ともに活動してきたオヤニラミの会をはじめ、地域の方々を中心とする保護活動が続いています。

範囲:オヤニラミの生息範囲(範囲については調査が必要である)

シンボル生物:オヤニラミ

徳島県指定天然記念物:桑野川のオヤニラミ(地域指定)
絶滅危惧種Ⅰ類(徳島県指定)

スズキ目の淡水魚。淀川・由良川以西の本州、四国、および九州北部に分布しています。
四国では徳島県と香川県のみ分布、徳島県では那賀川水系とその周辺水系のみに分布しますが、個体数の激減、河川によっては絶滅の可能性が高いことが危惧されています。
オヤニラミの体に目玉のような模様があることが特徴です。雄親が子育てする習性から「親がにらみを効かす」ところから「オヤニラミ」となった説があります。
オヤニラミの生息地である新野町では、オイシャボと呼ばれ、地域住民に親しまれています。

保護活動

平成13年に地元有志による桑野川での生息調査がスタートし、オヤニラミの保護を目的としたオヤニラミの会が発足。
新野西小学校との保護活動をともに歩み、今も活動を継続しています。
新野商店街の一角に、「オヤニラミ清流博物館」が開設され、桑野川のオヤニラミを鑑賞することができます。