ホットスポット蒲生田

四国最東端の蒲生田地域は山並みが続く半島で、雄大な大自然と、北側の自然がつくった良好な港は、古くから漁業が盛んであるとともに、交通の要衝として重宝されてきました。蒲生田岬一帯は「室戸阿南海岸国定公園」に指定されており、灯台からの眺めは素晴らしく、多くの市民から「守りたい風景」として愛されています。
蒲生田海岸はアカウミガメの産卵地として知られています。大池には、アンペライの群生などをはじめ、熱帯・亜熱帯植物の貴重な群落が見られます。

産卵に訪れるアカウミガメの個体数は激減してしまいましたが、アカウミガメに来てもらえる浜を維持するため、定期的な海浜清掃が実施されています。

蒲生田海岸および周辺湿地「日本の重要湿地500」(環境省)

範囲

岬・海浜・大池を含む地域

シンボル生物:アカウミガメ

アカウミガメは、赤道付近と極地をのぞく海域に広く分布しています。
非常に広い生活圏をもつウミガメとして知られていますが、北太平洋地域では日本が唯一の繁殖地になります。
毎年5月~8月にかけて上陸し、砂浜で産卵が行われます。
徳島県では日和佐の大浜海岸とともに、産卵に関する調査の歴史が古く知られています。

保全活動

地元の方と環境保全団体が主催となり、ボランティアによる海浜清掃が毎年6月上旬に行われています。